感染性胃腸炎

主に嘔吐・下痢症状を呈します。

ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎は、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、症状が出ません。しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

 

大人の胃腸炎の場合はノロウィルスの可能性があります。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。

 

ノロウイルス、ロタウイルスによる胃腸炎の治療は輸液などの対症療法に限られます。

 

検査は3歳未満、もしくは65歳以上の患者では保険適応となっております。

それ以外の方や食品関係の従事者の方は医師とご相談ください。

 

当院で行えることができる検査

ノロウィルス抗原検査キット

ロタウィルス抗原キット

腹痛疾患

腹痛はいろいろな臓器からの炎症や神経によって痛みを認識しております。

すべてではないですが、概ね以下のような臓器にかかわる病気の可能性があげられます。

具体的には医師との診察と検査によって診断を進めていくこととなります。

 

お腹の真ん中から上部にかけての痛みの場合:心臓、胃、十二指腸、膵臓

右側の痛み:胆嚢、腎臓

左側の痛み:胃、腎臓

下腹部の真ん中の痛み:子宮、卵巣、大腸、小腸

下腹部右側の痛み:盲腸、小腸

下腹部左側の痛み:大腸、小腸

 

検査には超音波検査、胃カメラ、大腸カメラ、レントゲン検査、心電図で精査を進めていきます。

CT等が必要と判断した場合は病院へ紹介を行っております。